投資戦略

新高値ブレイク投資のやり方|52週高値更新銘柄の見つけ方と買い方を日本株で解説

高値で買うのは怖い」そう思うのは自然な反応と思います。

しかし、過去に大きく上昇した銘柄のほとんどは、新高値を更新したタイミングから本格的な上昇が始まっています。

 

新高値ブレイク投資は、オニールやミネルヴィニといった著名投資家も採用している手法で、 「上がっている株はさらに上がる」というモメンタムを活かしたシンプルな戦略です。

本記事では、新高値ブレイク投資の考え方から、52週高値更新銘柄の見つけ方「本物のブレイク」と「だまし」の見分け方、そして具体的な買い方・売り方のルールまでを解説していきます。

 

結論:新高値ブレイク投資の核心

新高値ブレイク投資を一言でまとめると:

業績が成長している銘柄が、52週高値(またはそれ以上の高値)を出来高を伴って更新したタイミングで買う。
下がったら素早く損切りし、上がっている間は持ち続ける(損小利大)。

 

ポイントは3つです。

  1. 新高値の更新:株価がそれまでの上値抵抗を突破したシグナル
  2. 出来高の急増:機関投資家など大口の買いが入っている証拠
  3. 業績の裏付け:新高値の理由がファンダメンタルに根ざしていること

 

これらが揃ったとき、株価はブレイク後にさらに大きく上昇する可能性が高くなります。

 

なぜ「高値で買う」がうまくいくのか

新高値=「売りたい人」がいなくなったサイン

株価が新高値を更新するということは、過去にその銘柄を買ったすべての人が含み益になっている状態です。

つまり「買値に戻ったら売ろう」と待っている人(売り圧力)がゼロになります。

 

逆に、株価が長い間レンジで停滞している銘柄は、「やっと買値に戻った、売ろう」という投資家がたくさんいるため、 上値が重くなります。

新高値を更新した銘柄はこの上値の重さが解消された状態です。

 

過去の大化け株はすべて新高値から始まった

オニールは著書『オニールの成長株発掘法』の中で、100年以上の米国株データを分析し、 大きく上昇した銘柄のほぼすべてが、本格上昇の前に新高値を更新していたことを示しています。

 

「安いときに買って高くなったら売る」のではなく、「高くなり始めたときに買って、さらに高くなってから売る」これが成長株投資の基本的な考え方です。

 

📎 参考記事: オニールのCAN-SLIM投資法 → CAN-SLIM投資法とは?7つの条件を日本株で解説

 

「底値で買う」ことの危険性

「安くなったから買い」は一見合理的ですが、株価が下がり続ける理由があることも多いです。

ミネルヴィニは「株価の4つのステージ」で、第4ステージ(下落局面)の銘柄を買うことの危険性を警告しています。

 

新高値ブレイク投資は、第2ステージ(上昇局面)にいる銘柄だけを対象にすることで、 「底値で買ったつもりがさらに下がる」リスクを避けられます。

 

📎 参考記事: 株価の4つのステージ → トレンドテンプレートを日本株に適用する

 

新高値の種類を整理する

種類 定義 特徴
52週高値(年初来高値) 過去52週(約1年)で最も高い株価を更新 最もよく使われる基準。日次で確認しやすい
昨年来高値 前年1月〜現在までの最高値を更新 年初にリセットされるため、52週高値と微妙に異なる
上場来高値(ATH) 上場以降の最高値を更新 最も強いシグナル。売り圧力が完全にゼロ
直近高値のブレイク 数週間〜数ヶ月の保ち合いを上抜け カップウィズハンドルやVCPの「ピボットポイント」はこれに該当

 

本記事では、最も汎用的で実践しやすい52週高値の更新を中心に解説します。

 

52週高値更新銘柄の見つけ方

方法1:株価情報サイトで確認する

サイト 特徴 課題
株探(かぶたん) 一覧表示が見やすい ファンダメンタルデータとの紐づけが手作業
Yahoo!ファイナンス 年初来高値ランキングあり 52週高値ではなく年初来基準
TradingView チャート付きで確認可能 無料版は機能制限あり

 

ただし、これらのサイトでは「52週高値を更新した」という事実しかわかりません

その銘柄のEPS成長率やレラティブストレングス、トレンドテンプレートの通過状況まで確認するには、 別途調べる必要があります。

 

方法2:本サイトのデータを活用する

本サイトでは、52週高値を更新した銘柄を毎日自動で抽出し、 さらに以下のデータを付与した状態で公開しています。

データ項目 わかること
レラティブストレングス(RS) 市場全体と比較して、その銘柄がどれだけ強いか
オニール銘柄登録日 EPS/売上が20%以上成長しているか(業績の裏付け)
ミネルヴィニ銘柄登録日 トレンドテンプレートを通過しているか(上昇トレンドか)
時価総額・業種 銘柄の基本属性をすぐ確認

 

無料版では銘柄リストと登録日を、有料版(月額880円)ではRS・オニール/ミネルヴィニ登録日・時価総額などのデータを合わせて確認できます。

 

「本物のブレイク」と「だまし」を見分ける5つのチェックポイント

チェック1:出来高が平均の1.5倍以上あるか

本物のブレイクには出来高の急増が伴います。

これは機関投資家など大口の買いが入っている証拠です。

オニールはブレイク時の出来高が直近平均の少なくとも40〜50%増を条件としています。

 

出来高を伴わない高値更新は、少数の買いで一時的に上がっただけの可能性が高く、 すぐに反落するリスクがあります。

 

チェック2:EPS(業績)の成長が伴っているか

株価が新高値を更新していても、業績が伴っていなければ期待先行の危険な状態です。

最低限、直近四半期のEPSが前年同期比で成長しているかを確認しましょう。

 

本サイトの52週高値データ(有料版)では、各銘柄がオニール銘柄(EPS/売上20%↑)に登録されているかが一目でわかります。

 

📎 参考記事: EPSの見方 → EPSとは?意味・計算式・見方をわかりやすく解説

 

チェック3:ベースからのブレイクか、急騰の最中か

理想的なブレイクは、数週間〜数ヶ月の保ち合い(ベース)を経てからの新高値更新です。

カップウィズハンドルやVCPのような、ボラティリティが収縮した後のブレイクは信頼度が高いです。

一方、すでに数日連続で急騰している最中に「52週高値を更新した」場合は、 短期的に過熱している可能性があります。

 

ポイント

本サイトの「新高値ブレイク銘柄」(有料)では前回の52週高値更新から7〜65週経過しているという条件を追加スクリーニングしています。

これにより、「久しぶりに高値を更新した=ベース形成後のブレイク」の可能性が高い銘柄だけを抽出しています。

 

📎 参考記事: カップウィズハンドルとは?条件・見つけ方・エントリー方法を図解で解説
📎 参考記事: VCP(ボラティリティ収縮パターン)とは?

 

チェック4:レラティブストレングス(RS)が高いか

レラティブストレングスは、その銘柄が市場全体と比較してどれだけ強いパフォーマンスを出しているかを示す指標です。

オニールはRSが80以上の先導株を推奨しています。

 

52週高値を更新していても、RSが低い銘柄は市場全体が上がっているからつられて高値更新しただけの可能性があります。

 

📎 参考記事: レラティブストレングスを日本株で使う方法|計算・見方・実戦ルーティンまで

 

チェック5:相場全体の地合いは良いか

どんなに強い銘柄でも、相場全体が下降トレンドにある(ディストリビューション日数が積み上がっている)局面では、 ブレイクが失敗する確率が大幅に上がります。

新高値ブレイクで買うのは、相場全体が「確認された上昇トレンド」にあるときに限定すべきです。

 

📎 参考記事: 主要指数のディストリビューション日数(無料・毎日更新)

 

新高値ブレイク投資の実践手順(5ステップ)

ステップ1:相場全体の地合いを確認する

まず、主要指数(日経平均・TOPIX)のディストリビューション日数を確認します。

売り抜け日数が5日以上積み上がっている場合は、新規の買いを控えめにします。

→ ディストリビューション状況を確認する(無料)

 

ステップ2:52週高値を更新した銘柄をリストアップする

毎日更新される52週高値銘柄リストから、当日の更新銘柄を確認します。

→ 52週高値更新銘柄(毎日更新・無料)

 

ステップ3:業績の裏付けがあるか確認する

52週高値を更新した銘柄のうち、オニール銘柄に登録されている(EPS/売上20%↑)銘柄だけを候補に残します。 業績が伴わない高値更新は対象外とします。

→ オニール銘柄一覧で確認する(無料)

 

ステップ4:チャートと出来高を確認してエントリーする

候補に残った銘柄のチャートを開き、以下を確認します。

  • ベース(保ち合い)からのブレイクか?
  • 出来高は平均の1.5倍以上か?
  • 陽線で明確にブレイクしているか?

 

条件を満たしていれば、ブレイクしたピボットポイント付近でエントリーします。

ブレイクから5%以上離れてしまっている場合は「追いかけすぎ」なので、次の機会を待ちます。

 

ステップ5:損切りと利確のルールを守る

エントリーと同時に、以下のルールを設定します。

ルール 基準 理由
損切り 買値から7〜8%下落で売却 オニールの推奨。損失を限定し、資金を守る
利確(基本) 20〜25%上昇で一部利確 リスク/リワード比を確保(8%の損切りに対して約3倍のリターン)
保有継続 上昇トレンドが続く限り持ち続ける 大化け株を途中で手放さないため

 

特に重要なのは損切りです。

「1勝4敗でも利益が残る」のが新高値ブレイク投資の特徴ですが、 それは損切りを徹底している場合に限ります。

 

オニール・ミネルヴィニとの関係

新高値ブレイク投資は、独立した手法のように見えますが、 実はオニールのCAN-SLIMミネルヴィニのSEPA戦略エントリー部分を抜き出したものと考えるとわかりやすいです。

 

要素 新高値ブレイク投資 CAN-SLIM / SEPA
銘柄の選び方 新高値を更新した銘柄から選ぶ EPS成長・RS・トレンドで選ぶ
エントリー 新高値更新時に買う ベースパターンのブレイク時に買う
リスク管理 買値から一定%で損切り 7-8%ルール / リスク・リワード計算

 

本サイトでは、CAN-SLIMとトレンドテンプレートの条件を組み合わせたスクリーニングを行っています。

新高値を更新した銘柄が、これらの条件も同時に満たしていれば、より確度の高いブレイクと判断できます。

 

📎 参考記事: CAN-SLIM投資法とは?
📎 参考記事: トレンドテンプレートを日本株に適用する
📎 参考記事: VCP(ボラティリティ収縮パターン)とは?

 

本サイトのデータを使った効率的な銘柄探し

本サイトでは、新高値ブレイク投資に必要なデータを段階的に提供しています。

データ 内容 更新頻度 料金
52週高値更新銘柄 当日52週高値を更新した全銘柄 毎日 無料(基本版)/ 有料(RS等付き)
新高値ブレイク銘柄 前回の52週高値更新から7〜65週経過した銘柄
(=ベース形成後のブレイク候補)
毎日 有料
週次ブレイク銘柄 52週高値更新 × 出来高急増を同時に満たす銘柄 毎週土曜 有料
オニール銘柄 EPS/売上20%↑の業績成長銘柄 毎週 無料(基本版)/ 有料(RS等付き)
ミネルヴィニ銘柄 トレンドテンプレート通過銘柄 毎週 無料(基本版)/ 有料(RS等付き)
ディストリビューション 主要指数の売り抜け日数 毎日 無料

 

 

よくある質問(FAQ)

Q. 新高値で買うのは「高値掴み」にならない?

新高値更新は売り圧力がなくなったシグナルです。

ただし、出来高の急増業績の裏付けがない新高値更新は、だましになるリスクがあります。

 

本記事で紹介した5つのチェックポイントを満たしている銘柄に限定すれば、 高値掴みのリスクは大幅に下がります。

また、万が一失敗しても、7〜8%の損切りルールで損失を限定できます。

 

Q. 52週高値と年初来高値の違いは?

52週高値は過去52週間(約1年間)のローリング期間での最高値です。

年初来高値は「その年の1月1日以降の最高値」なので、1月時点では基準期間が非常に短くなります。

投資判断には52週高値の方が安定した基準になります。

 

Q. 毎日何銘柄くらい52週高値を更新する?

相場環境によって大きく変わります。

上昇相場では1日に数十〜100銘柄以上が更新することもありますが、 下落相場ではほとんどゼロになる日もあります。

52週高値更新銘柄数自体が、相場全体の温度計としても使えます。

 

Q. 新高値ブレイク投資はどんな相場でも使える?

新高値ブレイク投資は上昇相場で最も威力を発揮します。

下落相場やレンジ相場では、ブレイクが「だまし」に終わる確率が上がります。

 

本サイトのディストリビューション状況を確認し、 相場全体が健全な上昇トレンドにあるときに集中して使うのが効果的です。

 

Q. CAN-SLIMやミネルヴィニの手法と何が違う?

新高値ブレイク投資は、CAN-SLIMとミネルヴィニのエントリー条件の一部を簡略化したものです。

CAN-SLIMはファンダメンタル7条件を体系的にチェックし、 ミネルヴィニはベースパターン(VCPなど)の形状を詳細に分析します。

 

新高値ブレイク投資はその中から新高値更新という最もシンプルなシグナルに焦点を当てた手法です。

より精度を上げたい場合は、CAN-SLIMやトレンドテンプレートと組み合わせることをおすすめします。

 

📎 参考記事: CAN-SLIM投資法とは?
📎 参考記事: トレンドテンプレートを日本株に適用する

 

まとめ

新高値ブレイク投資は、「高値で買って、さらに高値で売る」というシンプルな手法です。

成功のカギは以下の3つに集約されます。

  1. 業績の裏付けがある銘柄の52週高値更新だけを狙う
  2. 出来高の急増を伴うブレイクだけをエントリー対象にする
  3. 損切りルール(買値から7〜8%)を例外なく守る

 

本サイトでは、52週高値更新銘柄を毎日追跡し、さらにCAN-SLIMやトレンドテンプレートの条件と組み合わせたスクリーニング結果を提供しています。

「新高値ブレイクを日本株で実践したい」という方は、ぜひデータを活用してみてください。

 

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