本記事では新規の大量保有報告書発表後の株価騰落率について分析した結果をまとめます。
大量保有報告書に関するデータは本サイトでも発信しており、新規(保有率が新たに5%を超えたもの)、増加(保有率が1%以上増加したもの)、減少(保有率が1%以上減少したもの)の3つのカテゴリーに分けて記事にまとめています。
参考記事: 「大量保有報告書」の記事一覧
大量保有報告書を確認することで、機関投資家の動きを把握することができ、投資判断の材料に活用することができます。
僕が参考にしているウィリアム・J・オニールのCAN-SLIM投資法でも機関投資家の重要性について説明しています。
参考記事: 【オニールの成長株発掘法】CAN-SLIM投資法について解説
大量保有報告書の情報を確認することは簡単です。株探などのサイトでも簡単にみることができます。
しかし、大量保有報告書が発表されてから株価がどう動いたのかどうかについてまとめてくれているものは僕が調べた限りはありませんでした。(あったら教えて欲しいw)
発表してから1ヶ月後には株価が上がっていたのか、あるいは下がっていたのか、1年後にはどうなっていたのか、こういった情報はまとまっていません。
本記事ではこれについて調べてみました。大量保有報告書発表後の株価の動きについて調べてみました。
さらに機関投資家ごとにデータをまとめてパフォーマンスを比較してみました。
常に高い利益を上げている圧倒的にパフォーマンスの高い機関投資家もいくつか見つかりました。
こういった投資家の動きを追うだけでそこそこの利益が得られると思います。
今回の分析の条件を以下にまとめます。
分析条件
- 対象は東証銘柄のみ
- 大量保有報告書のカテゴリーは新規(新たに保有率が5%を超えたもの)だけに絞る
- 2019年1月1日〜2022年12月31日に発表された大量保有報告書を対象とする
- 1ヶ月を21営業日と定義して、大量保有報告書の発表から1ヶ月後(21営業日後)、3ヶ月後(63営業日後)、6ヶ月後(126営業日後)、12ヶ月後(252営業日後)の株価騰落率を計算する
- 発表当日の終値を基準として株価騰落率を計算する(市場が閉まる15時以前と以後で分けない、全て当日終値で統一)
- 提出者及び保有割合は「第4【提出者及び共同保有者に関する総括表】」から取得したものを使用する(最初の1つだけ使用する)
上記の条件に基づいてデータを収集して分析を行いました。
全体の主要統計値をまとめる
まずは全体の結果を見てみます。
大量保有報告書発表から1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後の株価騰落率の主要統計値をまとめました。
項目 | 株価騰落率(1ヶ月後) | 株価騰落率(3ヶ月後) | 株価騰落率(6ヶ月後) | 株価騰落率(12ヶ月後) |
---|---|---|---|---|
個数 | 3,377個 | 3,377個 | 3,377個 | 3,375個 |
平均値 | 0.27% | 2.31% | 2.47% | 6.85% |
標準偏差 | 20.30% | 68.21% | 39.76% | 63.75% |
最小値 | -58.36% | -85.44% | -80.37% | -86.16% |
第一四分位数 | -7.19% | -12.02% | -16.38% | -21.58% |
第二四分位数 (中央値) | -0.42% | -0.80% | -0.92% | -1.90% |
第三四分位数 | 5.02% | 9.91% | 14.09% | 19.74% |
最大値 | 280.02% | 3566.93% | 541.78% | 1075.24% |
全部で3,377個の新規の大量保有報告書がありました。
それらの株価騰落率を集計した結果、いずれの期間においても共通点があります。
ポイント
全期間において、
- 平均値は僅かにプラス
- 中央値は僅かにマイナス
- 最大値が極端に高いために平均値がプラスになっている
- 正規分布になっている
特に株価騰落率(3ヶ月後)の最大値は3566.93%ととんでもない数値ですね。
ちなみに各期間で最も上昇した銘柄は以下の通りでした。
- 株価騰落率(1ヶ月後): 9360 鈴与シンワート株式会社
- 株価騰落率(3ヶ月後): 3936 グローバルウェイ
- 株価騰落率(6ヶ月後): 3856 Abalance株式会社
- 株価騰落率(12ヶ月後): 3856 Abalance株式会社
どれも結構話題になった銘柄なので聞いたことある人は多いかもしれないですね。
保有者別のパフォーマンスを見る
次に少しブレイクダウンして、保有者(機関投資家も個人も含む)別のパフォーマンスをそれぞれの期間でみていきます。
ここではまぐれを排除するために、データが5つ以上ある(=5銘柄以上に投資している)保有者に絞りました。
その結果、対象となる保有者は全部で47個でした。
ランキングは中央値で判断していますが、結果にはデータ数と平均値も合わせて記載します。
平均値で見てもいいのですが、その場合1銘柄だけ極端に高い利益率を上げていると平均値を引き上げてしまいます。
僕の場合、継続的に利益を上げている保有者を見つけたい(そしてイナゴしたいw)という下心があったので中央値を採用しました。
株価騰落率(1ヶ月後)
まずは1ヶ月後の株価騰落率です。
順位 | 保有者 | データ数 | 中央値 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
1位 | アセットマネジメントOne株式会社 | 5 | 6.35% | 4.12% |
2位 | 三井住友アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長兼CEO 松下 隆史 | 5 | 5.77% | 1.2% |
3位 | ハイツ・キャピタル・マネジメント・インク | 5 | 5.29% | 4.32% |
4位 | モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー | 20 | 4.26% | 10.05% |
5位 | グランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシー | 6 | 4.12% | 4.33% |
6位 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte Ltd) | 7 | 3.84% | 5.92% |
7位 | エフエムアール エルエルシー(FMR LLC) | 6 | 3.72% | 4.2% |
8位 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 25 | 2.84% | 3.57% |
9位 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 5 | 2.48% | 4.25% |
10位 | ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社 | 16 | 2.42% | 10.14% |
11位 | 重田 光時 | 27 | 2.38% | 1.78% |
12位 | 株式会社フラッグシップアセットマネジメント | 5 | 2.36% | -0.18% |
13位 | りそなアセットマネジメント株式会社 | 8 | 2.19% | -0.92% |
14位 | 株式会社りそな銀行 | 16 | 1.9% | 1.17% |
15位 | VIS Advisors,LP | 8 | 1.62% | -2.54% |
16位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役社長 有田 浩之 | 12 | 1.44% | 1.32% |
17位 | 三井住友信託銀行株式会社 | 36 | 1.42% | 3.21% |
18位 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 36 | 1.25% | 1.8% |
19位 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 182 | 0.91% | 1.84% |
20位 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 23 | 0.78% | 0.99% |
21位 | Oasis Management Company Ltd. | 6 | 0.74% | 4.34% |
22位 | 野村證券株式会社 | 103 | 0.53% | 1.15% |
23位 | ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 | 30 | 0.5% | -0.96% |
24位 | 株式会社ヴァレックス・パートナーズ | 11 | 0.5% | 9.08% |
25位 | 株式会社ストラテジックキャピタル | 6 | 0.13% | 1.13% |
26位 | 光通信株式会社 | 9 | 0.08% | -0.78% |
27位 | 株式会社SBI証券 | 111 | 0.0% | 5.34% |
28位 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 75 | -0.15% | 3.54% |
29位 | 株式会社第四北越フィナンシャルグループ | 11 | -0.37% | -1.81% |
30位 | 株式会社第四北越銀行 | 9 | -0.38% | -1.37% |
31位 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 431 | -0.48% | -0.23% |
32位 | マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社 | 19 | -0.64% | -2.18% |
33位 | 大和証券株式会社 | 34 | -1.35% | 1.46% |
34位 | SMBC日興証券株式会社 | 198 | -1.62% | -0.78% |
35位 | 株式会社麻生 | 8 | -2.08% | -1.06% |
36位 | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 8 | -2.17% | -10.37% |
37位 | 株式会社みずほ銀行 | 9 | -2.29% | -1.66% |
38位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役会長 井澤 吉幸 | 7 | -3.08% | -3.02% |
39位 | ひびき・パース・アドバイザーズ株式会社 | 5 | -3.16% | -3.5% |
40位 | ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 | 6 | -3.22% | 3.07% |
41位 | 株式会社ウィズ・パートナーズ | 6 | -3.38% | -5.31% |
42位 | メリルリンチ日本証券株式会社 | 5 | -3.51% | -2.12% |
43位 | ユービーエス・エイ・ジー(銀行) | 20 | -4.84% | -4.23% |
44位 | 松井証券株式会社 | 12 | -5.26% | -5.91% |
45位 | 株式会社 三井住友銀行 | 61 | -5.49% | -5.41% |
46位 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 6 | -7.81% | -7.2% |
47位 | 大和企業投資株式会社 | 5 | -10.65% | 14.74% |
1位はアセットマネジメントOne株式会社でした。1ヶ月で6%を超える利益を取れてるのはすごいですね。
データ数を考慮するとモルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシーが20個で中央値が4.26%と安定感がある感じがします。
株価騰落率(3ヶ月後)
次に3ヶ月後の株価騰落率です。
順位 | 保有者 | データ数 | 中央値 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
1位 | 大和企業投資株式会社 | 5 | 19.79% | 27.76% |
2位 | グランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシー | 6 | 14.61% | 18.78% |
3位 | 株式会社ウィズ・パートナーズ | 6 | 12.98% | 9.78% |
4位 | VIS Advisors,LP | 8 | 12.92% | 11.39% |
5位 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte Ltd) | 7 | 12.44% | 7.24% |
6位 | 光通信株式会社 | 9 | 10.87% | 6.73% |
7位 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 5 | 10.32% | 9.81% |
8位 | Oasis Management Company Ltd. | 6 | 9.83% | 17.22% |
9位 | アセットマネジメントOne株式会社 | 5 | 8.56% | -0.05% |
10位 | ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 | 6 | 7.87% | 9.86% |
11位 | ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 | 30 | 7.76% | 8.19% |
12位 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 6 | 6.81% | 78.49% |
13位 | 株式会社りそな銀行 | 16 | 5.85% | 3.1% |
14位 | エフエムアール エルエルシー(FMR LLC) | 6 | 5.73% | -0.12% |
15位 | ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社 | 16 | 5.25% | 18.09% |
16位 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 36 | 4.92% | 5.29% |
17位 | 株式会社ストラテジックキャピタル | 6 | 3.34% | 6.64% |
18位 | 株式会社第四北越フィナンシャルグループ | 11 | 3.31% | 1.23% |
19位 | 重田 光時 | 27 | 3.01% | 6.74% |
20位 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 23 | 2.53% | 0.98% |
21位 | 三井住友信託銀行株式会社 | 36 | 2.28% | 4.01% |
22位 | 株式会社ヴァレックス・パートナーズ | 11 | 2.06% | 13.94% |
23位 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 25 | 1.31% | 4.55% |
24位 | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 8 | 1.02% | -10.54% |
25位 | りそなアセットマネジメント株式会社 | 8 | 0.9% | -1.07% |
26位 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 75 | 0.24% | 2.4% |
27位 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 182 | -0.05% | 2.84% |
28位 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 431 | -0.37% | 0.11% |
29位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役会長 井澤 吉幸 | 7 | -0.45% | 0.39% |
30位 | 野村證券株式会社 | 103 | -0.58% | 2.6% |
31位 | SMBC日興証券株式会社 | 198 | -1.42% | 2.55% |
32位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役社長 有田 浩之 | 12 | -1.48% | -0.79% |
33位 | 株式会社SBI証券 | 111 | -1.5% | 35.97% |
34位 | 株式会社麻生 | 8 | -1.8% | 1.79% |
35位 | モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー | 20 | -1.8% | 2.52% |
36位 | 株式会社みずほ銀行 | 9 | -2.39% | 1.21% |
37位 | 株式会社第四北越銀行 | 9 | -3.2% | -2.45% |
38位 | ハイツ・キャピタル・マネジメント・インク | 5 | -3.34% | -5.59% |
39位 | 株式会社フラッグシップアセットマネジメント | 5 | -3.68% | -6.82% |
40位 | 株式会社 三井住友銀行 | 61 | -3.85% | -0.26% |
41位 | メリルリンチ日本証券株式会社 | 5 | -4.16% | -12.97% |
42位 | ひびき・パース・アドバイザーズ株式会社 | 5 | -5.4% | -4.66% |
43位 | 大和証券株式会社 | 34 | -5.44% | 3.54% |
44位 | マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社 | 19 | -8.33% | -4.05% |
45位 | ユービーエス・エイ・ジー(銀行) | 20 | -11.12% | -5.75% |
46位 | 三井住友アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長兼CEO 松下 隆史 | 5 | -12.68% | -4.77% |
47位 | 松井証券株式会社 | 12 | -14.02% | -9.45% |
3ヶ月になると騰落率が一気に上がりました。
1位は大和企業投資株式会社で中央値はおおよそ20%です。
3ヶ月で20%もの利益が取れたら申し分ないですね。
株価騰落率(6ヶ月後)
次に6ヶ月後の株価騰落率です。
順位 | 保有者 | データ数 | 中央値 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
1位 | 大和企業投資株式会社 | 5 | 47.45% | 23.24% |
2位 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 5 | 37.66% | 35.97% |
3位 | エフエムアール エルエルシー(FMR LLC) | 6 | 19.87% | 14.21% |
4位 | グランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシー | 6 | 19.52% | 17.03% |
5位 | Oasis Management Company Ltd. | 6 | 19.08% | 35.18% |
6位 | アセットマネジメントOne株式会社 | 5 | 17.16% | 10.55% |
7位 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte Ltd) | 7 | 16.1% | 11.74% |
8位 | 株式会社りそな銀行 | 16 | 15.87% | 10.41% |
9位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役会長 井澤 吉幸 | 7 | 14.19% | 10.0% |
10位 | りそなアセットマネジメント株式会社 | 8 | 12.14% | 14.5% |
11位 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 6 | 9.04% | 30.33% |
12位 | ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 | 30 | 8.83% | 13.02% |
13位 | VIS Advisors,LP | 8 | 7.04% | 21.62% |
14位 | ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社 | 16 | 6.92% | 15.42% |
15位 | ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 | 6 | 6.9% | 16.38% |
16位 | 三井住友信託銀行株式会社 | 36 | 6.14% | 7.6% |
17位 | 重田 光時 | 27 | 6.12% | 7.07% |
18位 | 松井証券株式会社 | 12 | 5.92% | 5.4% |
19位 | 株式会社麻生 | 8 | 5.56% | 1.8% |
20位 | モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー | 20 | 5.02% | 5.4% |
21位 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 36 | 3.28% | 4.88% |
22位 | 株式会社第四北越フィナンシャルグループ | 11 | 3.14% | 2.69% |
23位 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 75 | 2.88% | 5.97% |
24位 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 25 | 2.32% | 7.37% |
25位 | 株式会社ストラテジックキャピタル | 6 | 2.22% | 1.5% |
26位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役社長 有田 浩之 | 12 | 2.17% | 3.3% |
27位 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 182 | 1.5% | 6.29% |
28位 | SMBC日興証券株式会社 | 198 | 1.14% | 4.5% |
29位 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 23 | 0.85% | 2.58% |
30位 | 光通信株式会社 | 9 | 0.0% | 4.34% |
31位 | 株式会社第四北越銀行 | 9 | -0.2% | -0.64% |
32位 | 株式会社 三井住友銀行 | 61 | -0.88% | 3.21% |
33位 | 株式会社SBI証券 | 111 | -0.9% | 12.73% |
34位 | 野村證券株式会社 | 103 | -1.47% | 3.64% |
35位 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 431 | -1.54% | 0.8% |
36位 | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 8 | -3.4% | -11.64% |
37位 | 株式会社みずほ銀行 | 9 | -6.1% | 3.48% |
38位 | 株式会社ヴァレックス・パートナーズ | 11 | -6.29% | 11.1% |
39位 | マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社 | 19 | -6.67% | -8.08% |
40位 | 三井住友アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長兼CEO 松下 隆史 | 5 | -7.16% | -8.46% |
41位 | 株式会社ウィズ・パートナーズ | 6 | -8.05% | -10.37% |
42位 | ハイツ・キャピタル・マネジメント・インク | 5 | -9.73% | -12.01% |
43位 | メリルリンチ日本証券株式会社 | 5 | -10.13% | -25.21% |
44位 | ひびき・パース・アドバイザーズ株式会社 | 5 | -13.61% | -6.52% |
45位 | 大和証券株式会社 | 34 | -14.16% | -7.06% |
46位 | ユービーエス・エイ・ジー(銀行) | 20 | -19.2% | -19.21% |
47位 | 株式会社フラッグシップアセットマネジメント | 5 | -34.27% | -20.84% |
さらに騰落率が大きくなりました。
ここでも1位は大和企業投資株式会社で中央値は47.45%とダントツ1位でした。
2位のNIPPON ACTIVE VALUE FUND PLCも37.66%とかなりの好成績です。
1位と2位で3位以下を突き放していますね。
株価騰落率(12ヶ月後)
最後に12ヶ月後の株価騰落率です。
順位 | 保有者 | データ数 | 中央値 | 平均値 |
---|---|---|---|---|
1位 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 5 | 55.97% | 58.49% |
2位 | りそなアセットマネジメント株式会社 | 8 | 42.12% | 52.67% |
3位 | エフエムアール エルエルシー(FMR LLC) | 6 | 33.72% | 33.42% |
4位 | VIS Advisors,LP | 8 | 28.26% | 23.26% |
5位 | Oasis Management Company Ltd. | 6 | 27.99% | 30.98% |
6位 | ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 | 6 | 24.51% | 52.18% |
7位 | ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 | 30 | 23.46% | 22.61% |
8位 | グランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシー | 6 | 22.84% | 23.22% |
9位 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 6 | 17.51% | 11.1% |
10位 | 株式会社りそな銀行 | 16 | 15.7% | 24.33% |
11位 | 三井住友信託銀行株式会社 | 36 | 13.66% | 13.49% |
12位 | 株式会社フラッグシップアセットマネジメント | 5 | 12.04% | 14.89% |
13位 | アセットマネジメントOne株式会社 | 5 | 11.78% | 38.44% |
14位 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 36 | 9.82% | 13.69% |
15位 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 25 | 7.03% | 20.42% |
16位 | ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社 | 16 | 6.3% | 17.88% |
17位 | 株式会社第四北越フィナンシャルグループ | 11 | 5.83% | 0.09% |
18位 | 重田 光時 | 27 | 5.47% | 11.92% |
19位 | 株式会社みずほ銀行 | 9 | 3.24% | 10.26% |
20位 | 野村證券株式会社 | 103 | 2.93% | 12.95% |
21位 | ひびき・パース・アドバイザーズ株式会社 | 5 | 2.81% | -0.99% |
22位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役会長 井澤 吉幸 | 7 | 2.2% | 8.17% |
23位 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte Ltd) | 7 | 2.01% | 10.86% |
24位 | 株式会社第四北越銀行 | 9 | 1.99% | 7.31% |
25位 | 株式会社麻生 | 8 | 1.29% | 11.04% |
26位 | 光通信株式会社 | 9 | 0.78% | -1.32% |
27位 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 182 | 0.64% | 11.9% |
28位 | SMBC日興証券株式会社 | 198 | 0.49% | 5.71% |
29位 | 株式会社SBI証券 | 111 | 0.0% | 48.52% |
30位 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 75 | -0.12% | 3.84% |
31位 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 431 | -1.27% | 3.57% |
32位 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 23 | -3.47% | 0.66% |
33位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役社長 有田 浩之 | 12 | -3.82% | 5.32% |
34位 | 株式会社ヴァレックス・パートナーズ | 11 | -6.26% | 15.11% |
35位 | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 8 | -6.63% | -2.43% |
36位 | 株式会社ストラテジックキャピタル | 6 | -7.06% | 4.62% |
37位 | 松井証券株式会社 | 12 | -7.44% | 11.87% |
38位 | マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社 | 19 | -9.41% | -7.27% |
39位 | モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー | 20 | -12.0% | -3.62% |
40位 | 株式会社ウィズ・パートナーズ | 6 | -12.84% | -5.72% |
41位 | 大和証券株式会社 | 34 | -14.0% | -1.61% |
42位 | 株式会社 三井住友銀行 | 61 | -16.23% | -4.88% |
43位 | 三井住友アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長兼CEO 松下 隆史 | 5 | -17.36% | -15.94% |
44位 | ユービーエス・エイ・ジー(銀行) | 20 | -27.1% | -21.38% |
45位 | メリルリンチ日本証券株式会社 | 5 | -29.42% | -29.73% |
46位 | 大和企業投資株式会社 | 5 | -36.87% | -24.81% |
47位 | ハイツ・キャピタル・マネジメント・インク | 5 | -38.61% | -38.94% |
さらに騰落率が大きくなって、1位はNIPPON ACTIVE VALUE FUND PLCで中央値は55.97%になりました。
3ヶ月後と6ヶ月後で1位だった大和企業投資株式会社は46位に転落です。
これはそもそも保有期間が異なる感じがします。
大和企業投資株式会社は保有期間が1年未満で半年くらいを見込んでおり、NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLCは1年以上の長期投資を得意としている可能性があります。
こういった特徴を理解することも、今後の投資判断ではかなり有効になりそうです。
最強の保有者を決めてみる
最後に、最強の保有者(機関投資家も個人も含む)を決めてみたいと思います。
最強の保有者が大量保有報告書に登場すると大きなチャンスになります。
評価の方法はシンプルに、それぞれの期間ごとのランキングから計算してみたいと思います。
対象が全部で47個あるので、1位が47点、2位が46点、、、47位が1点みたいなイメージです。最大で188点です。
全期間の点数の合計でランキング化してみます。
もちろん、機関投資家によって保有期間が戦略によって異なってきますので、この結果を一概には鵜呑みにすることはできませんが、ちょっと面白そうなので出してみました。
完全に自己満用のデータになるので、参考程度にご参照ください。
順位 | 保有者 | ポイント |
---|---|---|
1位 | グランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシー | 173 |
1位 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 173 |
3位 | エフエムアール エルエルシー(FMR LLC) | 165 |
4位 | アセットマネジメントOne株式会社 | 163 |
5位 | VIS Advisors,LP | 156 |
6位 | Oasis Management Company Ltd. | 153 |
7位 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte Ltd) | 151 |
8位 | 株式会社りそな銀行 | 147 |
9位 | りそなアセットマネジメント株式会社 | 142 |
10位 | ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 | 139 |
11位 | ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社 | 137 |
12位 | 重田 光時 | 127 |
12位 | 三井住友信託銀行株式会社 | 127 |
14位 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 123 |
15位 | レオス・キャピタルワークス株式会社 | 122 |
16位 | ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 | 121 |
17位 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 114 |
18位 | 株式会社第四北越フィナンシャルグループ | 106 |
19位 | 光通信株式会社 | 104 |
20位 | 大和企業投資株式会社 | 97 |
21位 | モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー | 94 |
21位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役会長 井澤 吉幸 | 94 |
23位 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 92 |
24位 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 91 |
25位 | 株式会社ストラテジックキャピタル | 89 |
26位 | 野村證券株式会社 | 86 |
27位 | ブラックロック・ジャパン株式会社 代表取締役社長 有田 浩之 | 85 |
27位 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 85 |
29位 | 株式会社フラッグシップアセットマネジメント | 82 |
30位 | 株式会社麻生 | 79 |
31位 | 株式会社ヴァレックス・パートナーズ | 74 |
32位 | SMBC日興証券株式会社 | 71 |
33位 | 株式会社第四北越銀行 | 70 |
33位 | 株式会社SBI証券 | 70 |
35位 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 67 |
35位 | 株式会社ウィズ・パートナーズ | 67 |
37位 | 株式会社みずほ銀行 | 63 |
38位 | ハイツ・キャピタル・マネジメント・インク | 62 |
39位 | スパークス・アセット・マネジメント株式会社 | 61 |
39位 | 三井住友アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長兼CEO 松下 隆史 | 61 |
41位 | ひびき・パース・アドバイザーズ株式会社 | 46 |
41位 | 松井証券株式会社 | 46 |
43位 | マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社 | 39 |
44位 | 株式会社 三井住友銀行 | 33 |
45位 | 大和証券株式会社 | 30 |
46位 | メリルリンチ日本証券株式会社 | 21 |
47位 | ユービーエス・エイ・ジー(銀行) | 14 |
1位は同点でグランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシーとNIPPON ACTIVE VALUE FUND PLCでした。
最高で188点なので、100点満点換算で92点くらいですね。
このランキングの上位者がエントリーしたら乗っかってみるのもいいかもしれません。
成績トップ保有者の投資銘柄を確認する
最後に、上位5つの保有者が投資した銘柄とその結果について確認しておきます。
1位: グランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシー
まずはグランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー エルエルシーです。
証券コード | 会社名 | 提出日 | 株価騰落率(1ヶ月後) | 株価騰落率(3ヶ月後) | 株価騰落率(6ヶ月後) | 株価騰落率(12ヶ月後) |
---|---|---|---|---|---|---|
7239 | 株式会社タチエス | 2020/08/17 | 6.67% | 29.04% | 24.41% | 51.75% |
8923 | トーセイ株式会社 | 2020/08/17 | 6.18% | 14.48% | 9.37% | 24.17% |
4617 | 中国塗料株式会社 | 2020/09/18 | -7.23% | -5.35% | -3.85% | -21.5% |
6810 | マクセルホールディングス株式会社 | 2020/09/25 | 2.05% | 14.43% | 30.45% | 21.51% |
3978 | 株式会社マクロミル | 2020/12/09 | -3.88% | 45.32% | 27.19% | 43.45% |
3107 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 2020/12/11 | 22.18% | 14.74% | 14.62% | 19.94% |
全て2020年にエントリーしている銘柄でした。
4617を除いて高い利益を上げていることがわかりますね。
6銘柄にエントリーして5銘柄でしっかりと利益をとっています。
勝率8割越えです。
1位: NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC
次にNIPPON ACTIVE VALUE FUND PLCです。
証券コード | 会社名 | 提出日 | 株価騰落率(1ヶ月後) | 株価騰落率(3ヶ月後) | 株価騰落率(6ヶ月後) | 株価騰落率(12ヶ月後) |
---|---|---|---|---|---|---|
6328 | 荏原実業株式会社 | 2020/10/16 | 20.09% | 23.73% | 55.06% | 81.39% |
9908 | 日本電計株式会社 | 2020/12/02 | 0.41% | 10.32% | 42.16% | 55.97% |
4326 | 株式会社インテージホールディングス | 2020/12/17 | 2.5% | 20.93% | 37.66% | 55.37% |
6333 | 株式会社帝国電機製作所 | 2021/10/15 | -4.23% | -4.23% | 8.79% | 33.2% |
5192 | 三ツ星ベルト株式会社 | 2021/12/08 | 2.48% | -1.7% | 36.17% | 66.5% |
こちらは合計で5銘柄に新規エントリーしていました。
6ヶ月後からは全銘柄でプラスになっていました。
1年後には最低でも33.2%、最高で81.39%の上昇という素晴らしい成績ですね。
勝率100%ですね。
3位: エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
次にエフエムアール エルエルシー(FMR LLC)です。
証券コード | 会社名 | 提出日 | 株価騰落率(1ヶ月後) | 株価騰落率(3ヶ月後) | 株価騰落率(6ヶ月後) | 株価騰落率(12ヶ月後) |
---|---|---|---|---|---|---|
7741 | HOYA株式会社 | 2020/11/09 | 0.88% | 0.46% | 6.25% | 42.18% |
3994 | 株式会社マネーフォワード | 2022/02/07 | 10.87% | -35.01% | -24.95% | -2.82% |
9759 | 株式会社NSD | 2022/02/22 | 3.97% | 9.97% | 14.32% | 13.75% |
4641 | 株式会社アルプス技研 | 2022/10/21 | 6.52% | 11.44% | 25.42% | 25.27% |
2163 | 株式会社アルトナー | 2022/10/21 | -0.5% | 1.49% | 33.8% | 67.2% |
1976 | 明星工業株式会社 | 2022/11/22 | 3.46% | 10.93% | 30.43% | 54.91% |
6銘柄に投資して5銘柄でプラス、マネーフォワードだけがマイナスでした。
こちらも勝率8割越えです。
4位: アセットマネジメントOne株式会社
次にアセットマネジメントOne株式会社です。
証券コード | 会社名 | 提出日 | 株価騰落率(1ヶ月後) | 株価騰落率(3ヶ月後) | 株価騰落率(6ヶ月後) | 株価騰落率(12ヶ月後) |
---|---|---|---|---|---|---|
6597 | HPCシステムズ(株) | 2021/10/22 | -10.49% | -43.79% | -46.95% | -45.18% |
4377 | (株)ワンキャリア | 2022/02/22 | 27.8% | 22.56% | 42.35% | 123.89% |
6652 | IDEC(株) | 2022/07/07 | 7.25% | 9.06% | 5.65% | 11.78% |
4071 | (株)プラスアルファ・コンサルティング | 2022/11/22 | 6.35% | 8.56% | 17.16% | 5.31% |
6632 | (株)JVCケンウッド | 2022/12/07 | -10.31% | 3.35% | 34.54% | 96.39% |
HPCシステムズだけは大きくマイナスになっていますが、それ以外の4銘柄は利益をとっています。
特にワンキャリアとJVCケンウッドはダブルバガーですね。
勝率は8割です。
5位: VIS Advisors,LP
最後にVIS Advisors,LPを見てみます。
証券コード | 会社名 | 提出日 | 株価騰落率(1ヶ月後) | 株価騰落率(3ヶ月後) | 株価騰落率(6ヶ月後) | 株価騰落率(12ヶ月後) |
---|---|---|---|---|---|---|
3179 | シュッピン株式会社 | 2019/01/18 | 12.54% | 11.67% | 7.49% | 55.76% |
3276 | 日本管理センター株式会社 | 2019/02/01 | -9.84% | 14.17% | 39.81% | 62.18% |
4845 | 株式会社スカラ | 2020/03/03 | -29.92% | 29.92% | 35.46% | 24.54% |
6086 | シンメンテホールディングス株式会社 | 2020/09/28 | -14.7% | -21.89% | -5.04% | 31.97% |
3804 | 株式会社システムディ | 2020/09/28 | 12.39% | 7.71% | 6.59% | -13.58% |
9270 | バリュエンスホールディングス株式会社株式会社 | 2022/02/09 | 0.89% | 26.86% | 95.57% | 60.2% |
4389 | プロパティデータバンク株式会社 | 2022/05/20 | 5.96% | 1.8% | -8.96% | -5.86% |
4193 | 株式会社ファブリカコミュニケーションズ | 2022/08/25 | 2.36% | 20.91% | 2.04% | -29.15% |
12ヶ月後の騰落率で見ると、8銘柄に投資して、5銘柄でプラス、3銘柄はマイナスという結果でした。
勝率は6割ちょっとくらいですね。
ここまでの内容を見ていると、大型株にエントリーしているケースはほぼほぼなさそうですね。
今回の分析からの学び
最後にここまでの分析から得られた知見をまとめておきます。
今回の分析からの学び
- 全体のデータで見ると、どの期間においても騰落率はゼロ付近を中心とした正規分布になる。(勝敗は五分五分くらいになる)
- 期間別で保有者の成績は結構変わる → 戦略によって保有期間の違うことが影響していそう。
- 最強保有者がエントリーしている銘柄は、少数精鋭でかつ中小型株が中心になっている。
- 最強保有者トップ4の勝率は8割越え。イナゴして1年放置してれば大体勝てる。
- どんなに成績上位者でもマイナスになってる銘柄は存在するが、自分で取引を行う際には損切りをきちんとすれば損失はかなり小さく抑えることができる。
今後の課題
今後の課題としては、以下のことが挙げられますね。
完全に僕のメモ用です。いずれ実行したいです。
今後の課題
- 2023年以降のデータも分析したい
→ 定期的にやるのは時間の無駄なので、毎日該当銘柄を自動計算して自動ニュースとして記事にできるようになればよさそう。計算結果はDBに保存していつでも分析・集計できるようにしておきたい。 - 今回は新規のみを対象にして分析を行った。
→ 増加、減少の発表後の株価騰落率を見たい。第2弾としてこれも記事にまとめたいですね。 - ランキングを自動更新するページを作りたい。
→ 都度都度集計して計算するのは面倒なので、毎日自動集計して保有者ランキング的な仕組みを作れたら最高です。
まとめ
本記事では新規の大量保有報告書発表後の株価騰落率について分析した結果をまとめました。
2019年〜2022年に発表された大量保有報告書(新規のみ)を対象に一定期間後の株価騰落率を計算して全体の傾向や保有者別の成績を出してみました。
高い確率で利益を出している保有者は、中小型株への投資が中心であり、投資銘柄数も少ない(5〜10銘柄程度)パターンが多いこともわかりました。
成績の高い保有者も出すことができました。
ここで分析した内容は今後の投資判断の材料にうまく活用できそうです。
特に上位5の保有者が新規でエントリーした際には、イナゴして1年放置していれば大体勝てそうな感じがします。
自分が投資を検討している銘柄で成績の良い機関投資家が新規でエントリーしていればいい投資判断の材料になりますね。
最後に、本サイトでは新しく発表された大量保有報告書のデータを毎日発信しています。
新規(保有率が新たに5%を超えたもの)、増加(保有率が1%以上増加したもの)、減少(保有率が1%以上減少したもの)の3つのカテゴリーに分けて記事にまとめています。
もし成績の良い保有者がエントリーしているのが確認できたら我々もエントリーを検討してもいいのかもしれません。
参考記事: 「大量保有報告書」の記事一覧
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
続編もあるので合わせてご覧ください。
-
変更報告書発表後の株価騰落率を調べてみる【2019年〜2022年のデータで検証】
続きを見る