コラム

【無料公開】ミネルヴィニのトレンドテンプレートを日本株に適用する

トレンドテンプレートは、成長株投資で著名なマーク・ミネルヴィニが考案した手法で、株価が上昇局面にいる可能性の高い銘柄を効率的にスクリーニングすることができます。

 

僕自身で調べてみたところ、トレンドテンプレートを日本株に適用している事例が見つからなかったので、トレンドテンプレートを日本株に適用してスクリーニングするプログラムを独自に開発しました。

プログラムは毎週走らせて、スクリーニング結果は本サイトで無料公開していきます。

 

トレンドテンプレートとは?

まずはトレンドテンプレートについて解説します。

 

トレンドテンプレートは、成長株投資で著名な投資家であるミネルヴィニによって提唱されました。

彼の著書「ミネルヴィニの成長株投資法」で紹介されています。

 

上昇局面にいる銘柄を判定できる

トレンドテンプレートのメリットは、上昇局面にいる銘柄を判定できることです。

ミネルヴィニによれば、株価は4つのステージから成ります。

 

  • 第1ステージ:底固め局面 無関心
  • 第2ステージ:上昇局面 機関投資家の買い集め
  • 第3ステージ:天井圏 機関投資家の売り抜け
  • 第4ステージ:下落局面 投げ売り

ミネルヴィニの成長株投資法」より

 

ミネルヴィニは、「大きな利益を上げるためには、第2ステージの上昇局面にいる銘柄に投資するべき」と言っています。

そしてトレンドテンプレートを活用すれば、第2ステージにいる銘柄を判定することができます。

 

トレンドテンプレートの条件

トレンドテンプレートの条件を見てみましょう。

 

  1. 現在の株価が150日(30週)と200日(40週)の移動平均線を上回っている。
  2. 150日移動平均線は200日移動平均線を上回っている。
  3. 200日移動平均線は少なくとも1ヶ月上昇トレンドにある。
  4. 50日(10週)移動平均線は150日移動平均線と200日移動平均線を上回っている。
  5. 現在の株価は50日移動平均線を上回っている。
  6. 現在の株価は52週安値よりも、少なくとも30%高い。
  7. 現在の株価は52週高値から少なくとも25%以内にある。
  8. レラティブストレングスのランキングは70%以上、望ましくは80台か90台である。

ミネルヴィニの成長株投資法」より

 

条件は全部で8つあります。

これら全てを満たすと、第2ステージの上昇局面にいる可能性が高くなります。

 

日本株にトレンドテンプレートを適用する

トレンドテンプレートの条件が確認できたところで、ここからは日本株にトレンドテンプレートを適用してみます。

僕なりにいろいろ探しましたが、日本株でトレンドテンプレートを適用して結果を公開しているサイトは見つけることができなかったので、自分でプログラムを開発することにしました。

 

一部は独自のロジックを適用していますが、概ね合っているかと思います。

 

プログラムにおける判定条件

プログラムでトレンドテンプレートを判定する際のロジックについてご紹介しておきます。

日足と週足で判断できるものがあるので、両方考慮してどっちか1つでも満たしていればOKとしました。

 

トレンドテンプレートの判定条件

  1. 現在の株価が150日(30週)と200日(40週)の移動平均線を上回っている。
    直近終値 > SMA150 or 直近終値 > SMA40
  2. 150日移動平均線は200日移動平均線を上回っている。
    SMA150 > SMA200 or SMA30 > SMA40
  3. 200日移動平均線は少なくとも1ヶ月上昇トレンドにある。
    SMA200の過去21日間の平均値 > 21日前のSMA200 or SMA40の過去4週間の平均値 > 4週前のSMA40
  4. 50日(10週)移動平均線は150日移動平均線と200日移動平均線を上回っている。
    (SMA50 > SMA150 & SMA50 > SMA200) or (SMA10 > SMA30 & SMA10 > SMA40) 
  5. 現在の株価は50日移動平均線を上回っている。
    直近終値 > SMA50 or 直近終値 > SMA10
  6. 現在の株価は52週安値よりも、少なくとも30%高い。
    直近終値 > 52週高値 * 1.3
  7. 現在の株価は52週高値から少なくとも25%以内にある。
    直近終値 * 1.25 > 52週高値
  8. レラティブストレングスのランキングは70%以上、望ましくは80台か90台である。
    考慮しない

 

SMAは移動平均線を意味しています。

SMA50、 150、200はそれぞれ50日、150日、200日移動平均線、SMA10、30、40はそれぞれ10週、30週、40週移動平均線です。

 

上記の条件を全て満たす場合、第2ステージの上昇局面にいる可能性が高いと判断します。

 

条件3については、明確な方法がないので僕の方でロジックを考えました。

1ヶ月を基準にして、日足なら21日間、週足なら4週間の期間で、21日前(4週前)のSMA200(SMA40)平均値と直近のSMA200(SMA40)の値で比較して判断しています。

 

また、条件8のレラティブストレングスについては、インベスターズ・ビジネス・デイリー(IBD)という有料サイトを利用しないと確認することができない指標になります。

そして仮に登録しても日本株の情報はないのでここでは考慮しない方針としました。

 

よって、条件1〜7を全て満たす銘柄を抽出することとします。

 

【毎週更新】計算結果を無料公開します

上記の判定条件の日本株の株価データに適用していけば、第2ステージにいる可能性の高い銘柄を抽出することができます。

 

結果は全て無料公開しています

トレンドテンプレートによるスクリーニング結果は「ミネルヴィニ銘柄」として本サイトで無料公開しています。

ミネルヴィニ銘柄

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毎週土曜日に更新しています

プログラムは毎週土曜日に走らせており、プログラムが完了次第銘柄を更新します。

各銘柄には登録日の情報も併記してあるので、いつ登録されているのかもすぐに確認することができます。

是非ともご活用ください。

 

(おまけ)レラティブストレングスも計算しています

最後におまけです。

 

調べると良さそうな計算方法が見つかる

先ほど、レラティブストレングスについては日本株の情報がないため考慮しないと書きましたが、調べてみるといろいろと出てくるんですね。

IBDではレラティブストレングスの計算方法を公開していないので正解かどうかわかりませんが、そこそこ信ぴょう性の高そうな計算方法も出てきます。

ということで、その計算方法を参考にさせていただき、日本株でもレラティブストレングスっぽいものを計算してみました。

【一部無料公開】日本株でレラティブストレングスを計算する

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毎週土曜日に計算して結果の一部を無料公開してます

レラティブストレングスが毎日計算して結果の一部を本サイトで無料公開しています。

>> 「レラティブストレングス」記事一覧へ

 

まとめ

本記事ではトレンドテンプレートを日本株に適用してみました。

 

成長株投資で著名な投資家であるミネルヴィニが提唱するトレンドテンプレートを利用すれば、上昇局面にいる銘柄を判定することができます。

ミネルヴィニ曰く、株式投資で大きな利益を上げるには、第2ステージにいる銘柄に投資することがポイントになります。

 

トレンドテンプレートを使えば、第2ステージにいる可能性の高い銘柄を判定することができます。

僕の場合、独自のプログラムを開発して、日本株でトレンドテンプレートの条件を満たす銘柄を判定しています。

 

また、こちらの結果ではレラティブストレングスは考慮していませんが、独自のロジックで日本株のレラティブストレングスを計算して結果の一部は本サイトで無料公開しています。

>> 「レラティブストレングス」記事一覧へ

 

トレンドテンプレートを活用すれば、第2ステージの上昇局面にいる可能性の高い銘柄を効率的にスクリーニングすることができます。

是非とも「ミネルヴィニ銘柄」をご活用ください。

ミネルヴィニ銘柄

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また、最後になりますが、noteでは僕が日々の株式投資で使っているデータを提供しています。

独自の条件でスクリーニングした銘柄の業績や株価チャートなどをPDF形式にまとめたレポートや、誰にでもスクリーニングができるようにファンダメンタル指標やテクニカル指標をExcel形式にまとめたデータなどを提供しています。

もしご興味あればご覧ください!

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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